ネコ人気種紹介

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アビシニアン

原産国:エチオピア

エチオピアの、アビシニア地方が名の由来となっていると考えられている。古代エジプトの壁画にも大変よく似た猫の絵が描かれていて、当時からアビシニアンに近い種類が、ペットとして、人間と生活を共にしていたと思われる。フォーリンタイプ。中肉中背。やや丸みを帯びた胸郭で、全体がしなやかである。頭部、輪郭は、緩やかなヴィレッジ(楔形くさびがた)と呼ばれる形を成し、そこから流れるように、大きな耳がやや離れた間隔で、セットされる。目は、アーモンド・アイと呼ばれ、アーモンドの形をしている。被毛は、アグーティと呼ばれる遺伝子の働きのため、野うさぎの毛色のように、一本一本の毛の色が、根元から毛先まで、色の帯で分かれている。そのため、光の加減や、猫の動きで、微妙に見え方が変わる。カラーは、ルディ、ソレル(レッド)、フォーン、ブルーの4色。

アメリカンカール

原産国:アメリカ

耳が反り返っているカーブを描くユーモラス特徴を持つ猫。1981年に長毛種の猫がストリートキャットとして発見され、約二年後の1983年頃から、計画繁殖が進みだした。耳の角度が重要な要素になり、百合の花弁に例えられる優雅な弧を描く。あまり極端に折れ曲がるような形は好ましくない。
ロングヘア・ショートヘアの被毛の種類があり、どちらもシルキーコートであることが望ましい。体のタイプはセミフォーリンの長方形で、体躯、四肢共に細すぎたり、太すぎる事なく、中くらいの大きさ、長さを良しとする。

アメリカンショートヘア

原産国:アメリカ

イギリスからアメリカに移住してきた清教徒たちが1620年に、メイフラワー号という船によって入植時に連れてこられた猫たちとアメリカのドメスティックの猫が先祖。大きな船の食糧貯蔵庫をねずみの害から守るために働いた猫である。コビータイプ。骨太で、胸板が厚く。太い首と、たくましい筋肉を持つ猫である。頭は大きく丸く、プロフィールには、ストップがあるが、極端ものではない。目は丸く、やや大きめで、少し離れてセットされ、バランスの良い耳がやや離れて付く。
被毛は、厚めで、“全天候型”と呼ばれる。硬めで厚く、皮膚をしっかりガードする。又、突然変異のクラッシク・タビーと、野生の猫の持つマッカレル・タービーのほかにも、タビー以外のカラーが、公認されている。

エキゾチック

原産国:アメリカ

長い間、ペルシャの短毛種を作りたいと願い、ブリティッシュ・ショートヘアや、バーミーズ、アメリカンショートヘア等の短毛種を計画的に交配していましたが、1966年エキゾチックショートヘアが公認されました。被毛以外のスタンダードは、ペルシャに順じ、“パジャマ姿のペルシャ”と呼ばれる様に外観の被毛の長さ以外は温和なおっとりした性格などもペルシャそのものです。

エジプシャンマウ

原産国:エジプト

エジプシャンマウは、スポットを持つ猫としては唯一自然発生の猫である。と同時に古代エジプト時代からの歴史を持つと言われている。当時の壁画や、彫刻などにも似た猫が描かれている。『マウ』は猫と言う意味で、人工種のオシキャットよりやや、小ぶりのスポットを持つ丸いに近く、ランダムに散らばるモノの方が良い。
体も中位で、しなやか。額にはエジプトでは宝飾品として珍重されるスカラベと言う虫の形(M字マークの変形)のマークを持つ。

オシキャット

原産国:アメリカ

オシキャットは、美しいスポットの猫を作ろうと人口の計画繁殖の中から発生しました1964年アメリカにてアビシニアンカラーのシャムを繁殖しようと、アビシニアンとシャムを交配したところ偶然一匹だけオスの斑点を持つ猫が生まれ、その後同じような組み合わせにおいて計画繁殖がなされ、途中からアメリカンショートヘアもプログラムに加えられます。オセロットと言う野生種に似ている事からオシキャットと名づけられました。エジプシャンマウよりも体も斑点も大きいという事も覚えておくと良いかもしれません。

コーニッシュレックス

原産国:イギリス

オリエンタルタイプの体型に、柔かなふわふわしたウェイブのある被毛が特徴であるこの猫は、1950年に普通の短毛の猫から突然変異として、イギリスのコーンウォール地方で生まれました。よく似た被毛を持つウサギと、生まれた土地の名前にちなんでコーニッシュレックスと名づけられました。オリエンタルタイプの体型ながら比重は重くローマンノーズ(ローマ人の鼻)と呼ばれる額から真っすぐなラインを描く鼻が特徴的でもある。

サイアミーズ

原産国:タイ

タイを原産国とする、世界的にポピュラーな猫種である。サイアミーズ・バリネーズ・オリエンタルショートヘア・カラーポイントショートヘア・ジャバニーズ・オリエンタルロングヘアは、基本のボディタイプは、同じで毛の長さや、色が異なるもの。 サイアミーズは、基本4色を定めている団体では、シールポイント・ブルーポイント、チョコレートポイント、ライラック(フロスト)ポイントをサイアミーズと呼び、その長毛のものを、バリネーズと呼ぶ。そのほかの色、リンクスポイントや、レッドポイントなどは、カラーポイントショートヘアと分類している。 又、その長毛については、ジャバニーズとして、分類しているキャットクラブも少なくない。ポイントを持たないオリエンタルショートヘアは、人工交配の中から、作られた。顔の形は、長めのウェッジ(クサビ)型、筋肉質だが、引き締まった細いボディ、尾は長く、すらりとしたイメージを持つ。アメリカから見て、東洋的なるもの、“オリエンタルタイプ”の代表的な猫である。 アメリカでは、シャムネコはサイアミーズ『Siamese』と呼ばれる。

シャルトリュー

原産国:フランス

短毛の厚いブルーのコート持つ、外観の特徴はヘッド、ボディ又、首に丸みを帯び幅広で、逞しくオスはより豊かなジャウルを持つ。足は短く真っすぐで、骨は細い、ボディとのバランスからみると、華奢に見える。尾は根元が厚く先細りである。カラーはブルーもしくはブルーグレーで均一な汚点の無いカラーを基調とする。シャルトリューに至っては、他の猫種では珍しい、『手触り』がコートの点数の中でも大きく配慮される。アイカラーはカッパーからゴールド、輝くオレンジが好ましい。

シンガプーラ

原産国:シンガポール

シンガポールのストリートキャットである。美しいセピアのアグーティ遺伝子と呼ばれる一本の被毛を何色かの色帯に分ける遺伝子を持っている為、光の変化によって様々な色の変化を見せてくれます。セミコビーの体型ですが充分な筋肉と、重量感がある。
この猫は公認種の猫の中では、今の所もっとも小さいサイズであることも、伝えられている。

スコティッシュ・フォールド

原産国:イギリス・スコットランド

1961年にスコットランドの農場で飼われていた猫から、突然変異により耳の倒れた猫が生まれ計画繁殖が進められました。『スコットランドの折り畳まれた』と言う意味のスコッティッシュ・フォールドと名付けられました。目は丸く、頭部も丸く、更に丸いウィスカーパッドを持つ。ショートヘアとロングヘアどちらの毛質もある。
現在、軟骨の異常形成などの理由から、イギリスでは登録自体が認められていない。この猫の持っている軟骨の異常形成から起こる他の部分へ起こり得る様々な障害などのリスクも受け入れる必要はある。しかし、アメリカにも日本にもスコティッシュ・フォールドの愛好家は少なくない。

スフィンクス

原産国:カナダ

古くから遺跡の彫刻などでも無毛の猫がヨーロッパやロシアなどでも報告されていますが、1966年にカナダで普通の被毛の母猫から、無毛の子猫が生まれました。当初、『カナディアンへアレス』等と呼ばれていました。1980年代にアメリカの登録団体で公認されると、有名になり愛好家も増えました。触るとしっとりとしたさわり心地に、体温がとても温かく感じ驚くと思われます。頭部は変形楔形ですが、タイプはセミフォーリンとされていますが筋肉質で、お腹が丸く、ビア樽の様な体型が好ましいとされています。

セルカークレックス

原産国:アメリカ

2005年あたりから世界的に公認され始めたまだまだ新しい種類。優性の突然変異の毛質で、軽く緩くカールしているのが最大の特徴である。頭部などは丸く、幅広である。頭部の形は審査上重要である。
現在、ブリティッシュ・ショートヘア、エキゾチック・ペルシャとのアウトクロスが認められていて、未だに改良半ばと言う状況である。長毛短毛どちらの毛質も認められているが、カールウェイブしている被毛の為、長短の見分けが難しい。首回りの被毛のボリュームと尾の毛の長さを目安に、長短を登録します。

ソマリ

原産国:イギリス

古いアビシニアンの歴史の中で、血統管理がなされたのは、近代に入ってからで二次大戦以降、頭数の減ったアビシニアンを増やすために、異種交配や計画繁殖を進めて行く中で、長毛の因子を持ったアビシニアンの研究をさらに進めました。1950年代から1960年代にかけて、ソマリの愛好会が発足しました。ソマリは、アビシニア(エチオピア)の隣国のソマリから名付けられました。被毛の長さ以外は、アビシニアンと同様でフォーリンのしなやかな発達した筋肉のボディを持つ。

ターキッシュ・アンゴラ

原産国:トルコ

ターキッシュ・アンゴラは長毛種の中で最も古い歴史を持ち、1600年代にはヨーロッパに渡っているという事が知られています。
フォーリンタイプの流れるようなシルエットに絹のような輝くセミロングの被毛を持つ。カラーバリーエーションも豊富である。

トンキニーズ

原産国:カナダ

トンキニーズは、サイアミーズ(シャム)とバーミーズを異種交配して作出された人為的に発生させた猫です。シャムよりも淡いポイントを持ち、体型はバーミーズのような丸みのある顔つき、がっしりした体型。ナチュラル、シャンパン、ブルー、プラチナと呼ばれる毛色が、ミンク、ソリッド、ポインテッドと言う配色に分かれます。非常に社交性のある楽しい性格の猫が多い。

ノルウェイジャン・フォレスト・キャット

原産国:ノルウェー

ノルウェイジャン・フォレスト・キャットは、極寒のスカンジナビア半島を原産地とし、その名の通り、ノルウェイの森の猫である。ガードヘアと呼ばれる、全天候型の被毛を持ち、厚みがあり水をはじく特性を持っています。北欧の神話にも、雷神がこの猫を持ち上げようとしたが、あまりに大きく重く持ち上げる事が出来なかったと言う様な神話があるくらいなので体型はロング&サブスタンシャルの猫です。

ブリティッシュ・ショートヘア

原産国:イギリス

この猫の元となる猫は、2世紀までさかのぼるルーツを持ち、ローマ時代にローマからネズミ取りの為にイギリスに持ち込まれ、イギリスの家庭で、又はストリートキャットとしてイギリスに根付いた猫です。1800年には独自の種として認識され始めた。
ブリティッシュブルーと呼ばれるブルーの毛色が元々のものでしたが、長い歴史の中で、カラーバリエーションも増え、厚くビロードのような被毛を持つ猫です。
元来、大きな特徴を持たないのが、最大の特徴となる種で、丸みのあるパゥを持ち、丸い頭部に耳と耳の間は開き、目も同じように丸く大きく間隔を取ってセットされる。個々の猫はバランスよく均整がとれ、弱さや行き過ぎて誇張された外観は無い。

ペルシャ

原産国:ペルシャ

長毛種の代表的な猫として数えられる、長い歴史を持つこの猫は、原産国を中近東のアフガニスタンやイランとされる。その頃のペルシャは、ターキッシュアンゴラに近いタイプで、現在のコビータイプの猫に近いものは、17世紀にトルコから、フランスへ持ち込まれた事が、資料としてある。初めてのキャットショーが、1871年にイギリスで行われ、多くのペルシャが、出陳された。その後1888年には、『シルバー』と呼ばれるチンチラが1930年頃から、『ぺキ・フェイス』と呼ばれる、短脚の、顔のつぶれたタイプが、作出されだした。スタンダードは、丸く大きな頭部に、これも、大きく丸い目。目と目の間に、ノーズブレイク(へこみ)を持つ。頭頂部が張り、耳は離れて小さくつくのが好ましい、ボディのバランスは、幾分、横長の長方形で尾は、背の長さ位とされる。現在、ヒマラヤンを、ペルシャのカラーポイントとする団体は多い。
(ICCでは、ヒマラヤンの名称を固持している。)又、チンチラは、猫の種類ではなく、あくまでも、カラーの名である。現在は、200を超えるカラーを定めている団体もある。

ボンベイ

原産国:アメリカ

バーミーズとアメリカンショートヘアのハイブリッドを起源に持つ人工種。体の大きさは中くらいであるが、筋肉がよく発達して見た目以上の体重がある。この猫の被毛はサテンのような手触りであり漆黒の被毛にゴールドからカッパーのきらめく瞳を持ち、頭部は丸みを持ちシャープな角度が無い事が重要である。ブラックパンサーと形容されますが、人懐こく、おっとりとした性格を持つ猫が多い。

マンチカン

原産国:アメリカ

『猫版のダックスフンド』等と呼ばれる四肢の短い猫。アメリカの路上で見つかった足の短い猫が元の猫となり計画繁殖が始まった。自然発生的な染色体の優性異常から、足が短くなったものである。顔は、尖り過ぎずに幅広の変形楔形でやや丸みを帯びている。それでも過度なジャウル(二重あご)や丸すぎる頭部は好ましくない。又、他の種類の猫のミニチュアの様に見える事も審査上では大きな欠点となる。ロングヘアも、ショートヘアも認められる。

メインクーン

原産国:アメリカ

アメリカは、メイン州のアライグマと、猫の混血であると言う神話を持つ猫である。もちろんそんなことはありえないのだが、そのように思えるほど“ロングアンドサブスタンシャル”(大きく、重量感のあるという意味)の、逞しい骨太の猫である。オス猫だと10kgをオーバーするものもいる。頭部は、正三角形に近く、マズル、鼻ともにややスクェアー(四角)である。根元を広くして耳がついている。耳先は尖っていて、耳の飾り毛が、上に向かうためより強調させる。目は大きめで丸く、幾分斜めに、離れ気味にセットされている。被毛はセミロングで、寒さに耐えられるような全天候型の被毛である。毛色は、ポイントカラー以外のカラー部門は、公認されている。性格は穏やかなものが多く、1980年代から、人気が出始めた。容姿が類似する猫に“ノルウェイジャンフォレストキャット”や、“サイベリアン”がいる。

ラガマフィン

原産国:アメリカ

ラグドールの愛好家が、新たな猫種を作り出そうと計画繁殖を始めた。ラグドールに、ペルシャや、長毛種の猫を交配相手に選び、クルミ型のアイシェーブに、豊かなウィスカーパッドを持っていて、愛らしい表情を強調する。
大きく重量のある体型は、4、5年かけて成長すると言われています。すべてのカラーに加えて、ラガマフィン独自のカラーもあり、カラーバリエーションが豊富であることも特徴です。

ラグドール

原産国:アメリカ

“大きな人形”と言う意味を持つ名前通りに、大きな抱き人形のように、柔かなだ着心地からその名がついたと言われる。被毛は基本のポインテッドカラー、ポインテッドバイカラー、ミテッドと呼ばれる白手袋、白靴下を履いたようなカラーである。大きな猫だと10kg位になるモノもいる。被毛は絹のようなさわり心地で、大きな卵型の目を持つ。

ラパーマ

原産国:アメリカ

ラパーマについては突然変異の被毛を持つ猫として1982年にアメリカのオレゴン州の農家にて発見された。ラパーマのカールする被毛の遺伝子は優性遺伝であり、コーニッシュレックスや、デボンレックスとはまるで違う遺伝子であるという事が判明している。
遺伝的に可能な毛色が認められていて、目の色に関しても同様であり、コートカラーと目色の関連はない。

ロシアンブルー

原産国:ロシア

ロシア北部の島にブルー一色の美しい猫が生息しており、それが現在のロシアンブルーのご先祖です。19世紀にヨーロッパに連れてこられた猫は、徐々にフォーリンのボディタイプと美しいグリーンの目の色をスタンダードとしました。頭部はシャープな面と線で構成され、中位の楔形である。
目は幅広く離れてセットされ、均一で淡いブルーで短くシルキーなダブルコートがこの猫の最大の持ち味である。